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主婦設計士からのアドバイス リフォーム実践アイデア
主婦アイデアの源は主婦の視点で“家”と“暮らし”を診ることから
[家族のふれあい・コミュニケーションのある暮らし][自己充実の暮らし][安心・快適・合理的な暮らし]は、主婦共通の家庭生活への根本とも言える想いであり、願いではないでしょうか。
このような主婦の家庭生活への想いを満たすために、住まいで対処したいのが「家族交流の仕掛け」「広がり感のある間取り」「家族それぞれのマイスペースの確保」「快適な室内環境」「安全・安心のつくり」「片付け易くいつもスッキリ空間を保つ収納計画」の6項目です。
では、具体的にどのような間取りやしつらえの工夫、配慮が必要となるのでしょうか。そこで今回は、築後20年の家をモデルケースとして、リフォームプランづくりのプロセスとポイント、そしてアイデアをご紹介します。
リフォームのテーマは「主婦の想いと主婦目線で、今とこれからの暮らしを満たす住まいを実現する」です。
では、主婦の家庭生活への想いを満たすために、住まいで対処したい6項目がどの程度クリアされているかの確認からスタートしましょう。
現状チェックから、改善ポイントが見えてきます。
住まいで対処したい6項目が現在どのようになされているか、そしてこの状態で今後に対応出来るかどうか、をチェックします。すると、改善ポイントが見えてきます。
■ 家族交流については…
リビングもダイニングも、モノが占領して狭く、落ち着かなくて団らんどころではなさそう。北側のキッチンは独立型で、一人で料理は寂しいもの。リビング・ダイニング・キッチンを一体型にして改善しましょう。
■ 広がり感については…
リビング・ダイニング・キッチン+和室で26畳なのに、キッチンと和室が独立した間取りなので、実面積に比べ狭く感じられます。改善はワンルーム化です。
■ それぞれの場については…
夫婦それぞれのマイスペースがありません。夫の場、妻の場を確保したいものです。
■ 室内環境については…
「冬寒く、夏暑い家」から「冬暖かく、夏涼しい家」に。断熱性の向上とサッシの取替えで対応を。
■ 安全・安心については…
住宅用火災警報器の設置と防犯性の高いサッシ・ガラス・錠前への取替えで対応を。
■ 収納計画は…
現在の家全体に対する収納の割合は8%(含む置家具収納)、一般的数値15~17%に比べ不足気味。適材適所の使い易い収納へ整備が必要です。
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● ご夫妻は50代半ば
● 長男は独立
● 長女と3人で暮らしている
子育て期は卒業で、いよいよ夫婦共に自己充実期がスタートです。

住まい全体から考えて、間取りを描きます
今とこれからの暮らし方のイメージと、改善ポイントを踏まえてリフォームの範囲を決め、プランを作成します。
■ リフォーム範囲は"ほぼ、まるごとリフォーム"です。
一階部分は、階段を除いて全て何らかの手を加えます。二階部分は、主寝室と子供部屋を交換し、旧子供部屋部分をリフォーム。
■ これからの暮らしをイメージすると、生活の中心は家族スペース。だから、今回のリフォームの重要ポイントは家族スペースとなります。
和室とキッチンの間仕切壁を撤去して、ワンルームの家族スペースとします。広い空間の中に、調理する場、食事の場、くつろぎの場、を配します。用途別に空間を区切らないで、多用途での使用で広く暮らそうという考え方です。
■ 適材適所の収納を実現します。
玄関は、収納室タイプの靴&外で使うモノ用収納を採用します。衣類収納はウォークインクローゼットの設置で対応。洗面所には洗濯&入浴関連用具をスッキリ収納できるサニタリー収納を設けます。食品や食器はパントリーにまとめて収納する方式に。
■ 家族それぞれの自分の場を確保します。
ご主人の書斎は、静かで落ち着く二階の主寝室内に設置。主婦コーナーは、キッチンの奥に家事コーナーとパントリーに併設して設けます。キッチンや洗濯の場に行きやすく、併行して家事が行ないやすくなります。
■ 家事の効率化を図る家事動線とします。
洗面所と浴室を入れ替えると、キッチンから洗面所への動線が短縮されます。パントリーは勝手口近くに設置。食料品の搬入収納作業がスムーズになります。
● お互いに自分の趣味を愉しみたい
● 仲良く、健康に暮らしたい
● こんな暮らしをサポートしてくれる住まいにリセットしたい

リフォーム案の部位別実践アイデア

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スッキリとした玄関とする為に、十分な収納を設けます。隣接する和室の押入れと床の間を撤去して、玄関の土間に続く2畳分サイズの玄関収納室とします。
靴、雨具、外掃除道具、ゴルフや釣り道具等まとめて収納できます。玄関は、訪れる方に住み手のセンスを感じさせる場。ホールには低い飾り台を兼ねる収納をしつらえ、季節の花を飾り演出を。ブーツを履く時や訪問客の荷物の一時置き場として便利なベンチ。インテリアのアクセントとしても効果的。お気に入りの一脚を置きましょう。

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安全、清潔、快適、使いやすい、掃除しやすい…。
主婦が水まわりに求める条件です。
そこで、洗面所への入り口に引き込み戸を採用。開け放せば、洗濯と他の家事との併行作業がしやすいようにとの配慮です。また、一階トイレは来客使用も考慮して手洗いコーナーをセットしたパウダールーム風のしつらえとし、二階にもトイレを増設し、夜間に安心して使用出来るように配慮します。

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長男が使っていた部屋は、今では物置状態です。そこで二つの子供部屋を主寝室にし、今まで使っていた和室の主寝室を娘の部屋にチェンジします。二部屋をつないだゆったり空間の主寝室内には、ウォークインクローゼットとご主人の書斎を設けます。
ウォークインクローゼット内には手持ちのタンス、季節の衣類やアクセサリーなどを整理してスッキリ片付けられそうです。広さ約3畳の書斎は、ローボードの間仕切で程よい囲まれ感の落ち着く場所になります。

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程よい距離感がありつつも、さりげないふれあいとコミュニケーションの発生しやすい配慮がある、お客様に自慢できるもてなしの演出がある、生活感のないスッキリの空間がある、落ち着いた雰囲気がある、以上が子育て期を終え、心豊かな人生期を迎えた方が望む家族スペースの条件。
そこで、間仕切を撤去して25畳の大空間を実現。ここに主婦コーナー、料理の場、食べる場、くつろぎともてなしの場を配します。キッチンの位置や家具の配置、格子パーティションの採用等で、それぞれの場を一体感がありつつ見え隠れするように配していきます。これが、程よい距離感と落ち着く雰囲気のためのアイデアなのです。
スッキリ空間・もてなしの演出は収納の配置が肝心。使うモノは使う部屋に指定席を決める、隠す収納を主とする、見せる収納の場合は入れるモノの色や形をコーディネートする、がポイントです。
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主婦設計士からのメッセージ
満足のリフォームを実現するコツ。それは、主婦の知恵とリフォームのプロの技とのコラボレーションです。
プランづくりはこれから望む暮らし方を明確にすることからはじめます。そして、そうした暮らしの実現には現在の住まいの何が問題か、改善点はどこか、を見つける作業をします。改善点やアイデアは記録し、プロに伝えます。
次はプロが担当です。主婦が陥りがちなのが、ともすると使い勝手や機能性など実用面に偏りがちな事。そこにインテリアの美しさやエンターテインメント性を加えたプランとするのがプロ。この協働が満足のリフォームを実現するのです。